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本調査から明らかになった主な結果は以下の3点である。
①高大社をすべて否定的に評価するビジネスパーソンが増加している。とくに大学時代と最初の配属先を肯定的に振り返ることがポイント
②大学が依然として学習の場となっていない
③高大のキャリア意識と職場での組織社会化・能力向上との関連が認められる
(1) 目的
拙著『学習とパーソナリティ』(溝上, 2018a)の第3章で、2012年に調査した大卒・大学院卒25~29歳の正規職員・従業員サンプルを用いて、彼らの学校から仕事へのトランジションの状況を示した。振り返り調査ではあるものの、大学時代の学習やキャリア意識等の経験をビジネスパーソンの観点から明らかにしていく調査・研究は非常に少なく、このようなトランジションデータの収集がよりいっそう求められている。
本レポートでは、2018年に同様の条件、項目で、25~29歳のビジネスパーソンを対象とした新たな調査結果を、2012年調査の結果と比較して示すことを目的とする。
続きは、レポート(PDF)を参照。