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(データ)大学生の学びと成長をパーソナリティ特性から見る(その2)

要約

本レポートでは、前レポート(その1)の知見を踏まえて、大学生を対象としたパーソナリティ特性の主体的な学習態度、AL外化、資質・能力への影響を検討した。以下の4点が示唆された。
①資質・能力を育てる教育実践として、アクティブラーニングと探究的な学習が直接的に重要である。
②「勤勉性」「外向性」「経験への開かれ」が3種類の学習態度に対応するパーソナリティ特性であると論じたレポート(その1)の見方を一定程度支持する。
③これまで説いてきたように、二つのライフは、顕在的なキャリア意識を超えて、潜在的に学びと成長のエンジンである。
④本レポートのモデルで扱った変数が、大学生の資質・能力を育成する大きな実践的視点となる。

 

第1節 問題

学校から仕事・社会へのトランジション研究において、パーソナリティ研究におけるビッグファイブ論から「勤勉性」「外向性」「経験への開かれ」の3つのパーソナリティ特性を取り出し、その影響について検討している。パーソナリティ特性は、さまざまな研究で用いられているテーマ横断的な心理変数である。本レポートのような現代社会に適応し、学び成長する人の特性を学校・仕事・社会を跨がって用いるのに有用であり、また今後トランジション研究の発展として期待される青年期・成人期・中年期・老年期を跨がって検討するのにも有用であると考えられる。
 レポート(その1)では、ビッグファイブ論の理論的背景と勤勉性、外向性、経験への開かれの3つのパーソナリティ特性が学校教育で育てる学習態度や能力、仕事・社会で求められる職場適応や能力とどのように対応するかを理論的に整理した。その上で社会人(大卒以上・正規雇用)を対象に調査を行い、彼らの勤勉性、外向性、経験へ開かれが組織社会化、能力向上、資質・能力にどのように影響を及ぼしているかを検討した。その結果、以下の3点が明らかとなった。

 

 

続きは、レポート(PDF)を参照。

 

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