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(データ)非正規従業員のパーソナリティ特性は正規従業員のそれに劣るか(その3)

要約

レポート(その1)では、大卒以上・正規雇用の社会人を対象として調査を行ったが、本レポートでは対象を中卒以上の学歴・非正規雇用まで拡げ、同様の検討を行った。本レポートのデータからも、レポート(その1)で示した結果とほぼ同様のものが認められた。ほか、正規雇用の社会人が非正規雇用の社会人よりも外向性、経験への開かれの高い結果が示された。

 

第1節 問題

学校から仕事・社会へのトランジション研究において、パーソナリティ研究におけるビッグファイブ論から「勤勉性」「外向性」「経験への開かれ」の3つのパーソナリティ特性を取り出し、その影響について検討している。パーソナリティ特性はさまざまな研究で用いられているテーマ横断的な心理変数であり、現代社会に適応し、学び成長する人の特性を学校・仕事・社会を跨がって、さらには青年期・成人期・中年期・老年期を跨がって検討するのに有用であると考えられる。
 レポート(その1)では、ビッグファイブ論の理論的背景、勤勉性、外向性、経験への開かれの3つのパーソナリティ特性が学校教育で育てる学習態度や能力、仕事・社会で求められる職場適応や能力とどのように対応するかを理論的に整理した。その上で社会人(大卒以上・正規雇用)を対象に調査を行い、彼らの勤勉性・外向性・経験へ開かれが組織社会化、能力向上、資質・能力にどのように影響を及ぼしているかを検討した。その結果、以下の3点が明らかとなった。

 

 

続きは、レポート(PDF)を参照。

 

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