新幹線「のぞみ」は300系から始まった
2008年4月16日
初の「のぞみ」用車両として1992年に登場した。それまでは「ひかり」「こだま」しかなかったわけだから、それらに「のぞみ」が新たに加わった意義は大きい。
その300系新幹線も1997年以降500系、700系、N700系と新型新幹が次々と開発・投入され、順次置き換えが始まっている。「のぞみ」用として投入された300系も、いまや「ひかり」「こだま」の主力編成と化している。時代の流れを感じる。
3月から新幹線を撮り始めている。300系も撮影しているのだが、この間300系でつまずいてしまっていた。というのも、この車両ふつうに撮ってもいまひとつ決まらないのだ。とくに正面がスカートをはいたかのように凹凸もなく一気に下まで降りているから、ホームからねらう一般の編成写真は全然美しくない。かと言って、単純な正面写真は写真が静的になって臨場感がなくなる。なにかしらの付加要素が必要だ。
いろいろ考えたが、まずは対抗列車とのすれちがい(写真1)。次いで、夕陽(写真2、4)。紹介する写真は3も含めてすべてカーブしている駅ホームからの望遠撮影である。これでスカート顔に多少のアクセントがついたか。
今回は大きな原稿の最後の山場で、うまく撮影の時間がとれなかった。よし、撮りに行こうと思っても天気が悪い、といった感じで条件がうまくあわないことがしょっちゅうだった。ずいぶんと手間取った。
今回は正面撮りで一貫したが、300系みたいな車両は下からのアングルの方がいいのだとも思う。そうなると、どこだろう。浜名湖の鉄橋とかいずれにしても静岡のどこかの鉄橋だな。近いうち行きたいな…。
<写真3>東海道・山陽新幹線300系 名古屋駅 2008年4月
<写真4>東海道・山陽新幹線300系 米原駅 2008年4月