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(AL関連の実践)【高校/数学】アクティブな取り組みを通じて数学的な思考力をつける授業

廣井望(花園中学高等学校)

(京都府私立)花園中学高等学校のウェブサイト

(溝上のコメントは最後にあります)

対象授業

 

 

第1節 授業の目標

特進Aコースの数学の授業は習熟度別に行っている。Bグレードは下位グレードであるため、数学が苦手な生徒が多い。授業では教師の説明を聞き、練習問題を解くときにペアワークやグループワークを取り入れることで知識の定着を図っている。また、単元ごとに行う復習ではグループワークを行っている。教科書やノートに頼らず、自分たちの知識を持ち寄り、話し合い、正しい答えを導くために活動させている。受験で必要とされる数学の力だけでなく、社会で生き抜くための考える力・自分の伝えたいことを相手に伝える力・グループの中で引っ張っていく力をつけさせたい。

 

  

 

第2節 授業の流れ

① 前回の内容の小テスト(4分)→ペアで答え合わせや内容の確認(2分)

 ペアでの確認後に解答を配布する。

目 的

② 例題解説(7分)

 教師が黒板で例題の解説をする。理解しているか一区切りごとに確認する。分からない生徒がいれば、どこまで理解しているか、どこからが分からないかを答えさせ、確認する。

③ 練習問題 (5分)

留意点

④ ペアワーク(5分)

 ③で行った内容を確認し、2人の答えが一致することを目指す

目 的

⑤ 答え合わせ(3分)

 ③・④の活動の間に生徒が1人でできそうなところまでは黒板に書いておく。残りの部分は生徒を当てながら説明し、最後に解答を配布する。生徒の様子を見て②③の時間は調整する。
*基本的には例題を2問扱うので②〜⑤をくりかえす

 

図1 授業風景

 


        図2 ペアワーク                 図3 グループワーク

 

 

第3節 授業で気を付けていること

 一番大切にしていることは発言しやすい雰囲気作りである。説明するときは「分かったか」「ここまで大丈夫」などと生徒に問いかけると、生徒は発言をしてくれることが増えた。グループワーク・ペアワークは全員が取り組み、話し合った上で納得して答えを揃えることを第一としている。1人だけが合っていることよりも2人が同じ考えで同じ間違いをしている方が話し合いとしてはよいということを強調している。応用問題では手が止まる生徒が増えるため、グループワークに切り替えることが多い。分野ごとにプリントを用いて、そこまで内容を理解しているかどうかを確認している。教科書、ノートは使わないでグループごとに取り組み、答を出すために話し合いや学び合いをさせている。

 

 

第4節 1学期の振り返り

 最初の授業時になぜアクティブラーニング型授業を導入していくのかを説明した。このクラスは入学したばかりの高校1年生なので、初めからすぐに順応してくれた。溝上先生や増田さんに授業見学に来ていただいたのが4月なので、指摘していただいた点はできる限り改善するように心がけた。練習問題を解き、答え合わせをした後は出来ていた生徒に挙手させるようにした。その場でクラスの中でどの程度が理解できているのかを知ることができるし、褒めることで自信をなくしている生徒や数学への苦手意識が強い生徒の自信ややる気につながったように感じた。定期考査ごとの振り返りではグループワークやペアワークに積極的に取り組めたという生徒がほとんどであった。ワークの時間を増やしてほしいという意見もあった。

 

 

第5節 課題

 

 

溝上コメント

 

【参考ページ】

(桐蔭学園)教室をコントロールする

(AL関連実践)【中学高校】木村浩一(花園中学高等学校・教務部長)「花園中学高等学校 授業改革の取り組み-アクティブラーニング型授業導入を目指して」

 

 

プロファイル

廣井望(ひろい のぞみ)@花園中学高等学校・数学


  • 一言:数学が苦手な生徒が積極的に取り組むことができるような授業を目指しています。生徒たちが授業を通じて「わかった!」「自分でできる!」と感じて、自信に繋がれば嬉しいです。

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