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(AL関連の実践)【中学校/地理】社会的事象を自分事として考えを深める社会科学習の考察

上木広夢(京都府南丹市立園部中学校)

京都府南丹市立園部中学校のウェブサイト

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対象授業

 

 

第1節 授業の目標

 これまで学んできた単元は「九州地方」ではありつつも、一貫して生徒たちは「環境問題・環境保全」を単元の軸として学習してきた。本時は、「個―協働―個のサイクル」を通して、「地域開発=観光産業」と「環境保全」の両立をテーマに学びを深めさせることを目標としている。九州地方での学びを、 私たちの身近な地域である京都府亀岡市が抱える「京都スタジアム建設」における問題に落とし込むことで、生徒の興味や関心を引くことができると考え、授業を展開した。

 

 

第2節 授業の流れ(50分)と工夫

(1) 前時の内容の復習(2分)【全体】

 

 
図表1 ほぼ全員が挙手をする様子

 

  

(2) 地域が抱える問題と、本時のめあての提示(8分)

  

 

    
 
図表2 ICT(電子黒板)を活用        図表3 本時のめあてを提示(共有)

 

(3) 隣接する京都府亀岡市の「京都スタジアム建設」の是非について、「賛成」・「反対」のどちらかの立場かを考え、簡単に発表する。(10分)

 

 
図表4 ワークシートベース         図表5 指名された生徒はその場で発表

 

(4) 再度個人で考えをまとめ直した上で、グループワークを行い「学び」「気づき」を深める。(25分)

 

 
図表6 活発な意見交流の様子         図表7 グループワーク時は机間指導を徹底

 

 

 
図表8 それぞれ「賛成派」「反対派」ではあるが、共通して環境保全の視点に触れていた

 


図表9 発表時は隊形を元の形に戻す

 

(5) 本時の内容について個人で振り返り(5分)

 

 

第3節 成果

(1) 教科指導

 

(2) 主体的・対話的で深い学び

 

 

第4節 課題

(1) 教科指導

 

(2) 主体的・対話的で深い学び

 

 

第5節 研究授業全体の振り返り(社会科の取組、事前の取組も含む)について

園部中学校ブロック社会科部会の今年度の研究テーマは、様々な資料の読み取りから表現、表現から思考へつなげる「資料活用の力」を生徒に身につけさせることに重きを置いている。今回の授業においても、電子黒板を用いた視覚的な資料や、生徒に配布した年表など、さまざまな資料から情報を生徒に読み取らせ、活用し、自らの意見を発信させることで学びを深めようとした。生徒たちは、日本の諸地域「九州地方」において、「環境問題・環境保全」を単元の軸として学習してきた。本校社会科教員による事前研究会では、「身近な地域の問題について考えることで、生徒たちは当事者意識を持って授業に参加できるのではないか」との議論が中心となった。一概に、九州地方の環境問題とは比較することはできないが、「地域開発=観光産業」と「環境保全」の両立をテーマに、さらなる考えを深めるための教材になるのではないかと考え、教材研究を重ね、当日の研究授業を迎えた。単元全体を見据えた上での本時の授業を展開することが何よりも大切であり、生徒たちの思考や協働活動が十分な「深い学び」へと繋げる上でのポイントになること等を発見できた授業となった。 今後も事前研究会の一環として、本校社会科教員による模擬授業を行い、生徒の実態を踏まえた授業展開をイメージすることもまた必要な過程である。

 

 

溝上のコメント

 

 

プロファイル

上木広夢(うえき ひろむ)@京都府南丹市立園部中学校

  • 一言:社会科は、地球上の人々の暮らしやさまざまな思いを、昔と今から学び、気づき、そして未来の私たちの進むべき道、自分の生き方について考える教科です。 本校の学校教育目標である「気づきがあって 思いがあって 頑張れる あの 園部中学校」の生徒の育成を、教科指導の視点から達成すべく、日々の教材研究や授業実践に励んでいます。

 

 

 

 

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